「共通テストで何点取ればいいですか」という質問をよく受けます。ただ、大阪公立大学では、共通テストの重みは学部と方式でまったく違います。点数の目標を立てる前に、配点表の読み方を整理します。

同じ共通テストでも、方式によって重みが違います。たとえば医学部医学科の学校推薦型選抜(地域限定)は、総点1,025点のうち共通テストが825点で、配点の約8割を占めます。一方、同じ医学科の一般選抜(前期日程)は、総点1,575点のうち共通テストが675点で、約43%です。
共通テスト825点 / 全体1,025点(残りは小論文・面接と出願書類)
共通テスト410点 / 全体560点(残りは面接150点)
共通テスト675点 / 全体1,575点(残りは個別試験900点)
現代システム科学域の心理学類の推薦は、共通テスト410点と面接150点の組み合わせです。環境社会システム学類の推薦は、小論文と面接のみで、共通テストを使いません。割合が見えると、共通テストにどれだけ比重を置くべきかが見えてきます。
配点の見方が分かったら、次は日程の全体像です。一般選抜の日程で、前期・中期・後期の流れを確認しておいてください。
割合の次は、科目の配分です。共通テストの点数をそのまま使う学部もあれば、特定の科目を重く換算する学部もあります。英語や数学が厚く配点される学部では、得意科目の活き方が変わります。科目ごとの換算は学部・学科ごとに違うので、自分の学部の配点表で確認してください。具体的な配点は、学部別入試情報の各ページに整理しています。
数字で見ると、こうなります。医学部医学科の前期日程では、共通テスト675点の内訳は、国語100点・地歴・公民50点・数学200点・理科200点・外国語100点・情報25点です。共通テストの素点は、国語と外国語(リーディング・リスニング)が各200点満点ですから、国語と英語は半分に圧縮され、数学と理科は200点満点がそのまま200点になります。同じ「あと10点」でも、数学・理科の10点と、国語・英語の10点(素点では20点分)では、総点への効き方が違うのです。
よくある取り違えがこれです。医学科の推薦で「共通テストが約8割」と言うとき、それは配点の割合であって、8割取れば受かるという意味ではありません。合否を分ける実際の点数は、年度や志願状況で動きます。推薦については、合格に必要な得点率は大学から公表されていません。
一般選抜(前期)では学部ごとに合格最低点が公表されていて、たとえば医学科の2026年度は、合格最低点が総点の76.4%、合格者の共通テスト平均が86.2%でした。公表されている数字と、推測でしかない数字を分けて見ることが大切です。
まとめると、読み方は3手順です。①総点に占める共通テストの割合を見る。②科目ごとの配分を見て、自分の得意・不得意との相性を確かめる。③合格最低点が公表されている方式かどうかを確認する。この3つがそろうと、「何点取ればいいか」ではなく「どこに時間を使うか」の計画が立てられます。
配点の例に挙げた学部のページはこちら:医学部 医学科
※本記事の配点・日程は大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」に基づき、合格最低点は大学の公表資料に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。
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