配点・3つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 医学部医学科の入口は、一般選抜(前期日程)・学校推薦型選抜(地域限定)・総合型選抜の3つです。後期日程はありません。推薦と総合型は、どちらも共通テストを使い、合格したら必ず入学する「専願」です。両方に出願することはできませんが、不合格の場合は前期日程にも出願できます。
前期日程は、共通テスト675点と個別学力検査(二次試験)900点、合わせて1,575点で決まります。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 200 | 300 | 500 | 31.7% |
| 理科 | 200 | 300 | 500 | 31.7% |
| 英語 | 100 | 300 | 400 | 25.4% |
| 国語 | 100 | — | 100 | 6.3% |
| 地歴・公民 | 50 | — | 50 | 3.2% |
| 情報 | 25 | — | 25 | 1.6% |
| 合計 | 675 | 900 | 1,575 | 100% |
※二次の数学は数学IIIを含み120分、理科は物理・化学・生物から2科目で150分、英語は100分です。割合は小数第2位を四捨五入しています。
数学500点と理科500点で1,000点。2科目だけで、全体の63.5%を占めています。反対に、共通テストだけの国語・地歴公民・情報は、3つ合わせても175点(11.1%)です。この割合が、そのまま勉強時間の使い方の物差しになります。全科目を同じ時間ずつがんばっている場合は、数学と理科に時間が足りていない可能性が高い、ということです。
医学科の前期日程では、志願者の人数にかかわらず、共通テストの成績で第1段階選抜を行います。共通テストの素点の合計が1,000点満点中700点以上の人のうちから、募集人員の3倍までが二次試験に進めます。配点表では共通テストは675点ですが、この関門は素点で見られます。共通テストで7割を切ると、二次試験を受ける前に終わってしまいます。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(675点) | 619.00 | 495.75 | 581.96 |
| 個別学力検査(900点) | 768.00 | 616.50 | 682.90 |
| 総点(1,575点) | 1,362.00 | 1,202.75 | 1,264.86 |
2026年度の合格最低点は、総点の76.4%でした。医学部と聞くと「満点近くを取らないと無理」と思われがちですが、満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ580点(約86%)を取れた場合、最低点までの残りは二次で約623点、900点中の69%ほどです。苦手な大問が1つあっても、配点の重い数学・理科で取り返す設計はできます。なお、700点はあくまで二次に進むための最低条件で、合格者の共通テスト平均は86.2%でした。目指す水準は7割ではなく、8割台後半です。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
配点は、共通テスト825点+小論文・面接100点+出願書類100点の合計1,025点です。面接は、点数とは別に「合」「否」でも判定されます。志願者が募集人員の2倍を超えた場合は、出願書類と共通テストで第1次選考が行われることがあります。2026年度は、志願者44名・合格者10名でした。小論文の形式と配点、書き方の型は、学校推薦型選抜の小論文対策に整理しています。
大事なのは、1,025点のうち825点、配点の約8割が共通テストだということです。これは「共通テストで8割取ればよい」という意味ではありません。推薦の準備のほとんどは前期の共通テスト対策と重なります。小論文・面接・書類の準備は、その上に積む分です。
来年度に推薦を考えている人へ。多くの高校では、校内選抜がこの時期より前に行われます。推薦を考えるなら、高2のうちに学校の先生に相談しておくのが安全です。
総合型選抜は、卒業後1年以内の人まで出願でき、評定平均4.3以上が条件です。配点は、共通テスト825点+口述試験100点+出願書類100点の合計1,025点で、面接は「合」「否」で判定されます。出願は共通テストの後、1月18日〜1月21日必着です。2026年度は、志願者19名・合格者5名でした。
桜灯塾の面談では、配点の割合と生徒の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。そのときにお渡ししているのが、学科ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。医学科版には、入口・配点・合格最低点からの逆算、科目ごとの進め方、共通テスト後の動き方まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
指導にあたるのは、大阪公立大学医学部の学生講師24名を含む、医学部生講師30名以上。この入試を自分で通ってきた先輩たちで、推薦・総合型で合格した講師も在籍しています。「この時期、数学はどこまで進んでいればいいか」という質問に、自分の受験を振り返って答えられるのが強みです。
2025年度入試では、医学部医学科の学校推薦型選抜で2名が合格しました。計画を立てる担当を1人に決め、医学生講師と塾長で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。