大阪公立大学の学校推薦型選抜で小論文が課されるのは、13の学類・学科です。試験の中心は11月21日(土)ですが、「小論文」の中身は学部でまったく違います。共通テストなしで小論文が合否の6割以上を決める学類もあれば、共通テストの上乗せで1割に満たない学科、出願書類として提出する学科、2月に実施する学科もあります。この記事では、要項で確認した形式と配点の地図、どの形式でも使える書き方の型、試験までの残り期間の進め方を整理します。

学校推薦型選抜で小論文が課されるのは、次の13の学類・学科です。11月21日(土)に試験がある10、出願書類として提出する1、共通テストの後に実施する2に分かれます。配点の重さも、合計点の66.7%から8.9%まで大きく開いています。まず、自分の学類・学科がどこにあるかを確認してください。
| 学類・学科 | 募集 | 小論文の配点 | 合計点に占める割合 | 共通テスト | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現代システム科学域 環境社会システム学類 | 20名 | 150点(120分) | 250点中 60.0% | なし | 12月4日 |
| 現代システム科学域 教育福祉学類 | 9名 | 200点(90分) | 300点中 66.7% | なし | 12月4日 |
| 工学部 応用化学科 | 3名 | 150点 | 250点中 60.0% | なし | 12月4日 |
| 工学部 建築学科<指定校> | 7名 | 50点 | 200点中 25.0% | なし | 12月4日 |
| 工学部 都市学科(地域限定) | 1名 | 50点 | 200点中 25.0% | なし | 12月4日 |
| 生活科学部 食栄養学科<指定校> | 10名 | 50点 | 200点中 25.0% | なし | 12月4日 |
| 獣医学部 | 5名 | 50点 | 390点中 12.8% | あり | 2月9日 |
| 工学部 電子物理工学科 | 3名 | 150点 | 1,020点中 14.7% | あり | 2月9日 |
| 工学部 機械工学科 | 3名 | 100点 | 1,020点中 9.8% | あり | 2月9日 |
| 農学部 緑地環境科学科 | 10名 | 100点 | 1,050点中 9.5% | あり | 2月9日 |
| 学類・学科 | 募集 | 小論文の形 | 配点 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|---|
| 工学部 化学バイオ工学科 | 2名 | 出願時に提出する小論文(当日の筆記試験ではない) | 100点(合計1,120点中 8.9%) | 第2次選考の口述試験・面接は11月21日 | 2月9日 |
| 医学部 医学科(地域限定) | 10名 | 小論文・面接(合わせて100点) | 合計1,025点中 9.8% | 2月7日 | 2月9日 |
| 理学部 物理学科 | 7名 | 第2次選考の小論文(数学・物理・英語の力を問う) | 200点(第2次合計875点中 22.9%) | 第2次選考は2月7日 | 2月9日 |
試験時間は学類で違います。要項で確認できたのは、環境社会システム学類の120分と教育福祉学類の90分です。それ以外は、受験票と要項で確認してください。字数の指定は当日の問題で示されるため、問題の指示をよく読むことが前提になります。学部ごとの詳しい配点と出願要件は、学部別入試情報の各学類・学科ページにまとめています。
小論文がない学部もあります。現代システム科学域の知識情報システム学類は共通テストと出願書類だけで判定され、心理学類は2027年度から小論文がなくなり、共通テストと面接になりました。理学部の化学科・生物学科・生物化学科・地球学科、生活科学部の居住環境学科・人間福祉学科・食栄養学科(通常の推薦)は、小論文ではなく口述試験です。工学部のマテリアル工学科は、小論文は課されません。「推薦=小論文があるもの」と決めつけず、自分の学部の形を確認することが第一歩です。
同じ「小論文」でも、合否の中で果たす役割は違います。5つの型に分けると、残りの期間に何へ力を入れるべきかが見えてきます。
共通テストがなく、合計点の6割前後が小論文です。合格発表は12月4日で、この型は小論文の出来がそのまま結果に直結します。残りの期間は、小論文の練習を対策の中心に置いてください。環境社会システム学類と教育福祉学類の小論文は、日本語と英語の文章や資料をもとに出題され、理解力・思考力・表現力を問う形です。応用化学科は、小論文150点と口述試験・面接100点の250点で決まります。
小論文は合計点の25%で、出願書類が50%を占めます。共通テストはなく、合格発表は12月4日です。小論文の練習と並んで、提出した書類の内容を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが、同じ日に行われる口述試験・面接への備えになります。
小論文の割合は9〜15%で、合否の中心は共通テストです。合格発表は共通テスト後の2月9日。11月21日に小論文と面接(口述試験)を受けますが、対策の軸は共通テストに置き、小論文は「型を崩さない」ための準備に絞るのが現実的です。
化学バイオ工学科の小論文は、当日の試験ではなく、出願時に提出します。第1次選考の材料にもなるため、推敲できる分だけ完成度が見られます。11月21日は口述試験・面接の日です。提出した小論文の内容について、口頭で説明できるようにしておいてください。
医学部医学科(地域限定)は2月7日に小論文・面接、理学部物理学科は第2次選考(2月7日)で小論文200点と口述試験200点があります。どちらも共通テストが土台です。11月21日組とは準備の山が違うので、共通テストの仕上げを優先し、小論文の型の確認は共通テストの後に本格化させる進め方になります。物理学科の小論文は、数学・物理・英語の力を問う形です。
形式が違っても、書く作業の型は共通です。桜灯塾で指導している進め方を、構成・時間配分・注意点の3つに分けて整理します。
| 段落 | 役割 | 書くこと |
|---|---|---|
| 第1段落 | 問いの確認 | 課題文・資料の要点を短くまとめ、何が問われているかを自分の言葉で置く |
| 第2段落 | 立場 | 問いに対する自分の考えを、結論から先に書く |
| 第3段落 | 根拠 | 課題文・資料の内容や数値を根拠として挙げ、具体例で支える |
| 第4段落 | 結論 | 立場を言い直し、学びたい分野とどうつながるかで閉じる |
段落ごとに役割を1つに絞ると、読み手に伝わる文章になります。とくに「結論を先に書く」ことが大切で、書き出しで迷うと全体が崩れます。字数に指定がある場合は、この4段落の配分を字数に合わせて伸縮させてください。
試験時間は学類で違います(環境社会システム学類は120分、教育福祉学類は90分)。どちらの時間でも、配分の考え方は同じです。
| 作業 | 90分の場合 | 120分の場合 | 割合の目安 |
|---|---|---|---|
| 読む・メモ | 15分 | 20分 | 約2割 |
| 構成を決める | 10分 | 15分 | 約1割 |
| 書く | 55分 | 70分 | 約6割 |
| 見直す | 10分 | 15分 | 約1割 |
見直しの時間を最初から確保しておくことが、誤字や主語のねじれを防ぎます。書き始める前に、時計で区切りを確認してください。自分の学類の試験時間が90分・120分と違う場合は、割合の目安で組み直します。
11月21日(土)まで、残りは約2週間です。型によって進め方が変わります。
小論文と面接は、同じ日にセットで行われる学部がほとんどです。面接の準備は学校推薦型選抜の面接対策に整理しています。
中心は共通テストの勉強です。小論文は週に1〜2回、構成の型と時間配分の確認までに絞り、共通テストの得点を落とさないことを優先してください。口述試験・面接のある学科は、志望理由を口頭で説明する練習を合わせて行います。2月実施の医学科・物理学科は、共通テストの後に小論文の練習を本格化させる計画で間に合います。化学バイオ工学科の提出型は、出願と同時に提出が終わるため、11月21日は口述試験・面接の準備が中心になります。
桜灯塾では、志望理由書の作成から小論文の添削、面接の練習まで、塾長と学生講師の2名体制で見ていきます。講師には、学校推薦型選抜・総合型選抜で実際に合格した大阪公立大学医学部医学科の学生もいて、自分が受けた試験を振り返ってのアドバイスができます。2025年度入試では、医学部医学科の学校推薦型選抜で2名が合格しました。
小論文は、書いて、読んでもらって、直す。この繰り返しでしか伸びません。出願が終わった今だからこそ、残りの期間の使い方を一緒に設計します。推薦を受ける方は、早めにご相談ください。
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※本記事の入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。
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