配点・3つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 工学部は学科単位で募集し、12学科があります。化学バイオ工学科の定員は57名で、入口は学校推薦型選抜、一般選抜の前期日程・公立大学中期日程の3つです。後期日程と総合型選抜はありません(工学部の総合型選抜は、海洋システム工学科と都市学科のみ)。前期日程の募集が35名と、中期日程の20名を上回ります。前期・中期とも、出願時に第3志望まで学科を選べます。中期の第2・第3志望は、化学バイオ工学科と同じ第3類(応用化学科・化学工学科・マテリアル工学科・化学バイオ工学科)の学科からのみ選べます。このほか、私費外国人留学生特別選抜(若干名)があります。
前期日程は、共通テスト620点と個別学力検査(二次試験)600点、合わせて1,220点で決まります。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 130 | 250 | 380 | 31.1% |
| 理科 | 130 | 200 | 330 | 27.0% |
| 英語 | 140 | 150 | 290 | 23.8% |
| 国語 | 140 | — | 140 | 11.5% |
| 地歴・公民 | 60 | — | 60 | 4.9% |
| 情報 | 20 | — | 20 | 1.6% |
| 合計 | 620 | 600 | 1,220 | 100% |
※共通テストは6教科8科目で、理科は物理・化学・生物から2科目です。二次の数学は数学IIIを含みます。二次の理科は物理(物理基礎・物理)と化学(化学基礎・化学)の2科目です。試験時間は理科150分・数学120分・英語100分で、会場は中百舌鳥キャンパスです。割合は小数第2位を四捨五入しています。
数学だけで380点、全体の31.1%を占めます。これは、共通テストだけの3科目(国語140点・地歴・公民60点・情報20点)を全部足した220点より重い数字です。数学と理科の2科目で710点、58.2%。二次試験は全体の49.2%で、二次で課されるのは数学・理科・英語の3科目だけです。勉強時間の配分も、この割合に近づいているかどうかが物差しになります。
中期日程は、共通テスト310点と個別学力検査600点、合わせて910点です。募集人員は20名で、前期の35名より少なくなっています。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 75 | 240 | 315 | 34.6% |
| 理科 | 75 | 240 | 315 | 34.6% |
| 英語 | 60 | 120 | 180 | 19.8% |
| 国語 | 60 | — | 60 | 6.6% |
| 地歴・公民 | 30 | — | 30 | 3.3% |
| 情報 | 10 | — | 10 | 1.1% |
| 合計 | 310 | 600 | 910 | 100% |
※中期の試験時間は理科120分・数学120分・英語60分です。割合は小数第2位を四捨五入しています。
中期では数学と理科が315点ずつで並び、2科目で69.2%を占めます。共通テストの比重は前期の50.8%から34.1%に下がり、二次試験の出来がそのまま合否に響く形です。前期と中期では配点の重さが違うため、どちらの日程を主軸に置くかで、勉強時間の配分も変わります。
工学部の第1段階選抜は、学科ごとではなく工学部全体で実施します。前期日程は志願者数が募集人員の6倍を超えた場合、中期日程は12倍を超えた場合に、共通テストの成績で実施することがあります(前期の結果発表は2月10日)。2026年度は、前期では実施されませんでしたが、中期では実施され、工学部全体で507名が第1段階選抜で不合格になりました。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(620点) | 515.30 | 419.15 | 457.63 |
| 個別学力検査(600点) | 468.00 | 300.75 | 354.06 |
| 総点(1,220点) | 926.70 | 782.45 | 811.68 |
2026年度の前期は、志願者101名・合格者35名で、志願倍率は2.9倍でした。合格最低点は総点の64.1%です(合格者の成績には、第2・第3志望の学科で合格した人の成績も含まれます)。満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ458点(73.8%)を取れた場合、最低点までに必要な二次試験の得点は約325点、600点中の54.2%です。共通テストの出来によって、二次に求められる水準は変わります。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(310点) | 268.33 | 236.11 | 253.29 |
| 個別学力検査(600点) | 474.00 | 339.00 | 385.95 |
| 総点(910点) | 733.73 | 596.66 | 639.23 |
中期の2026年度は、志願者353名で、志願倍率は17.7倍でした。合格者は38名(第2・第3志望での合格者を含みます)で、合格最低点は総点の65.6%です。前期の64.1%を上回り、この年は中期のほうが合格最低点の水準が高い結果でした。共通テストで合格者平均並みの253点(81.7%)を取れた場合、最低点までに必要な二次試験の得点は約343点、600点中の57.2%です。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
1つの高校から推薦できるのは、2名以内です。
選抜は、大学入学共通テストの成績、出願時に提出する小論文、口述試験・面接、出願書類(調査書・出身学校長の推薦書)を総合して判定します。共通テストの配点は、国語60点・地歴・公民40点・数学200点・理科200点・英語200点・情報20点で、前期日程とは配分の形が違います。理科は、化学と、物理・生物から1科目の2科目です。小論文の形式と配点、書き方の型は、学校推薦型選抜の小論文対策に整理しています。
| 区分 | 配点 |
|---|---|
| 大学入学共通テスト | 720 |
| 小論文 | 100 |
| 口述試験・面接 | 200 |
| 出願書類 | 100 |
| 合計 | 1,120 |
出願は11月2日〜11月5日、第2次選考は11月21日、合格発表は2月9日です。志願者数が募集人員の10倍を超えた場合は、出願書類(小論文を含みます)による第1次選考を実施することがあります(その場合の第1次選考の合格者発表は11月13日)。2026年度は、志願者5名・合格者2名でした。
共通テストが総点の64.3%を占めるため、推薦の対策は、ほぼ前期の共通テスト対策と同じになります。小論文・口述試験・面接・出願書類の準備は、そこに上乗せする分です。募集は2名と少なく、評定と履修科目の要件を満たしたうえで、共通テストの得点が合否を大きく左右します。共通テストを使う推薦は、不合格でも国公立大学の前期日程・中期日程・後期日程に出願できます。
推薦を考えている人へ。要件の評定平均4.0以上と、数学・物理・化学・生物の履修は、学校の授業と定期テストの積み重ねで作られます。定期テストに向き合う時間は、推薦の入口を広げる時間でもあります。
化学バイオ工学科は、前期では数学と理科の2科目で配点の58.2%を占める入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、化学バイオ工学科の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学科ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。化学バイオ工学科版には、入口・配点・合格最低点からの逆算に加えて、中期日程の配点や第2・第3志望の考え方、推薦の要件まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。前期と中期では配点の重さが違い、2026年度は中期の合格最低点の得点率が前期を上回りました。どちらの日程を主軸に置くか、第2・第3志望をどう組み合わせるか、推薦を出すかどうかも、模試の結果と共通テストの自己採点をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。
配点・入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
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