配点・3つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 工学部は学科単位で募集し、12学科があります。電子物理工学科の定員は108名で、入口は一般選抜の前期日程・公立大学中期日程と、学校推薦型選抜の3つです。後期日程と総合型選抜はありません(工学部の総合型選抜は、海洋システム工学科と都市学科のみ)。前期・中期とも、出願時に第3志望まで学科を選べます。中期の第2・第3志望は、電子物理工学科と同じ第2類(電子物理工学科・情報工学科・電気電子システム工学科)の学科からのみ選べます。このほか、私費外国人留学生特別選抜(若干名)があります。
前期日程は、共通テスト620点と個別学力検査(二次試験)600点、合わせて1,220点で決まります。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 130 | 250 | 380 | 31.1% |
| 理科 | 130 | 200 | 330 | 27.0% |
| 英語 | 140 | 150 | 290 | 23.8% |
| 国語 | 140 | — | 140 | 11.5% |
| 地歴・公民 | 60 | — | 60 | 4.9% |
| 情報 | 20 | — | 20 | 1.6% |
| 合計 | 620 | 600 | 1,220 | 100% |
※共通テストは6教科8科目で、理科は物理・化学・生物から2科目です。二次の数学は数学IIIを含みます。二次の理科は物理(物理基礎・物理)と化学(化学基礎・化学)の2科目です。試験時間は理科150分・数学120分・英語100分で、会場は中百舌鳥キャンパスです。割合は小数第2位を四捨五入しています。
数学だけで380点、全体の31.1%を占めます。これは、共通テストだけの3科目(国語140点・地歴・公民60点・情報20点)を全部足した220点より重い数字です。数学と理科の2科目で710点、58.2%。二次試験は全体の49.2%で、二次で課されるのは数学・理科・英語の3科目だけです。勉強時間の配分も、この割合に近づいているかどうかが物差しになります。
中期日程は、共通テスト310点と個別学力検査600点、合わせて910点です。募集人員は72名と、前期の33名の2倍以上になっています。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 75 | 240 | 315 | 34.6% |
| 理科 | 75 | 240 | 315 | 34.6% |
| 英語 | 60 | 120 | 180 | 19.8% |
| 国語 | 60 | — | 60 | 6.6% |
| 地歴・公民 | 30 | — | 30 | 3.3% |
| 情報 | 10 | — | 10 | 1.1% |
| 合計 | 310 | 600 | 910 | 100% |
※中期の試験時間は理科120分・数学120分・英語60分です。割合は小数第2位を四捨五入しています。
中期では数学と理科が315点ずつで並び、2科目で69.2%を占めます。共通テストの比重は前期の50.8%から34.1%に下がり、二次試験の出来がそのまま合否に響く形です。前期と中期では配点の重さが違うため、どちらの日程を主軸に置くかで、勉強時間の配分も変わります。
工学部の第1段階選抜は、学科ごとではなく工学部全体で実施します。前期日程は志願者数が募集人員の6倍を超えた場合、中期日程は12倍を超えた場合に、共通テストの成績で実施することがあります(前期の結果発表は2月10日)。2026年度は、前期では実施されませんでしたが、中期では実施され、工学部全体で507名が第1段階選抜で不合格になりました。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(620点) | 482.30 | 430.65 | 460.77 |
| 個別学力検査(600点) | 419.50 | 311.25 | 357.50 |
| 総点(1,220点) | 885.55 | 793.55 | 818.27 |
2026年度の前期は、電子物理工学科を第1志望とした志願者が86名、合格者が33名で、合格最低点は総点の65.0%でした(合格者の成績には、第2・第3志望の学科で合格した人の成績も含まれます)。満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ461点(74.3%)を取れた場合、最低点までに必要な二次試験の得点は約333点、600点中の55.5%です。共通テストの出来によって、二次に求められる水準は変わります。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(310点) | 292.31 | 216.49 | 249.09 |
| 個別学力検査(600点) | 472.00 | 314.00 | 361.89 |
| 総点(910点) | 737.73 | 576.87 | 610.98 |
中期の2026年度は、志願者632名・合格者139名(第2・第3志望での合格者を含みます)で、志願倍率は8.8倍でした。合格最低点は総点の63.4%です。合格者の共通テストの平均は80.4%と前期より高く、二次試験の配点が大きい分、共通テストでの取りこぼしも許されにくい入試でした。共通テストで平均並みの249点を取れた場合、最低点までに必要な二次試験の得点は約328点、600点中の54.7%です。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
1つの高校から推薦できるのは、大阪府内の高校は2名以内、その他の高校は1名までです。
選抜は、大学入学共通テストの成績、小論文、口述試験・面接、出願書類(調査書・出身学校長の推薦書・志望理由書)を総合して判定します。共通テストの配点は前期日程と同じで、国語140点・地歴・公民60点・数学130点・理科130点・英語140点・情報20点です。小論文の形式と配点、書き方の型は、学校推薦型選抜の小論文対策に整理しています。
| 区分 | 配点 |
|---|---|
| 大学入学共通テスト | 620 |
| 小論文 | 150 |
| 口述試験・面接 | 150 |
| 出願書類 | 100 |
| 合計 | 1,020 |
出願は11月2日〜11月5日、第2次選考は11月21日、合格発表は2月9日です。志願者数が募集人員の6倍を超えた場合は、出願書類による第1次選考を実施することがあります(その場合の第1次選考の合格者発表は11月13日)。2026年度は、志願者4名・合格者3名でした。
共通テストが総点の60.8%を占めるため、推薦の対策は、そのまま前期の共通テスト対策になります。小論文・口述試験・面接・出願書類の準備は、そこに上乗せする分です。共通テストを使う推薦は、不合格でも国公立大学の前期日程・中期日程・後期日程に出願できます。
推薦を考えている人へ。要件の評定平均4.0以上と、数学・物理・化学の履修は、学校の授業と定期テストの積み重ねで作られます。定期テストに向き合う時間は、推薦の入口を広げる時間でもあります。
電子物理工学科は、前期では数学と理科の2科目で配点の58.2%を占める入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、電子物理工学科の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学科ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。電子物理工学科版には、入口・配点・合格最低点からの逆算に加えて、中期日程の配点や第2・第3志望の考え方まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。前期と中期では配点の重さが違うため、どちらの日程を主軸に置くか、第2・第3志望をどう組み合わせるかも、模試の結果と共通テストの自己採点をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。
配点・入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
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