配点・2つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 工学部は学科単位で募集し、12学科があります。化学工学科の定員は38名で、入口は一般選抜の前期日程と公立大学中期日程の2つだけです。後期日程はなく、学校推薦型選抜・総合型選抜もありません(工学部では学科によって選抜の形が異なり、学校推薦型選抜を行う学科や、総合型選抜を行う海洋システム工学科・都市学科もあります)。募集の中心は中期日程で、前期日程の3倍以上の30名を募集します。前期・中期とも、出願時に第3志望まで学科を選べます。中期の第2・第3志望は、化学工学科と同じ第3類(応用化学科・化学工学科・マテリアル工学科・化学バイオ工学科)の学科からのみ選べます。このほか、私費外国人留学生特別選抜(若干名)があります。
前期日程は、共通テスト620点と個別学力検査(二次試験)600点、合わせて1,220点で決まります。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 130 | 250 | 380 | 31.1% |
| 理科 | 130 | 200 | 330 | 27.0% |
| 英語 | 140 | 150 | 290 | 23.8% |
| 国語 | 140 | — | 140 | 11.5% |
| 地歴・公民 | 60 | — | 60 | 4.9% |
| 情報 | 20 | — | 20 | 1.6% |
| 合計 | 620 | 600 | 1,220 | 100% |
※共通テストは6教科8科目で、理科は物理・化学・生物から2科目です。二次の数学は数学IIIを含みます。二次の理科は物理(物理基礎・物理)と化学(化学基礎・化学)の2科目です。試験時間は理科150分・数学120分・英語100分で、会場は中百舌鳥キャンパスです。割合は小数第2位を四捨五入しています。
数学だけで380点、全体の31.1%を占めます。これは、共通テストだけの3科目(国語140点・地歴・公民60点・情報20点)を全部足した220点より重い数字です。数学と理科の2科目で710点、58.2%。二次試験は全体の49.2%で、二次で課されるのは数学・理科・英語の3科目だけです。勉強時間の配分も、この割合に近づいているかどうかが物差しになります。
中期日程は、共通テスト310点と個別学力検査600点、合わせて910点です。募集人員は30名と、前期の8名の3倍以上になっています。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 75 | 240 | 315 | 34.6% |
| 理科 | 75 | 240 | 315 | 34.6% |
| 英語 | 60 | 120 | 180 | 19.8% |
| 国語 | 60 | — | 60 | 6.6% |
| 地歴・公民 | 30 | — | 30 | 3.3% |
| 情報 | 10 | — | 10 | 1.1% |
| 合計 | 310 | 600 | 910 | 100% |
※中期の試験時間は理科120分・数学120分・英語60分です。割合は小数第2位を四捨五入しています。
中期では数学と理科が315点ずつで並び、2科目で69.2%を占めます。共通テストの比重は前期の50.8%から34.1%に下がり、二次試験の出来がそのまま合否に響く形です。前期と中期では配点の重さが違うため、どちらの日程を主軸に置くかで、勉強時間の配分も変わります。
工学部の第1段階選抜は、学科ごとではなく工学部全体で実施します。前期日程は志願者数が募集人員の6倍を超えた場合、中期日程は12倍を超えた場合に、共通テストの成績で実施することがあります(前期の結果発表は2月10日)。2026年度は、前期では実施されませんでしたが、中期では実施され、工学部全体で507名が第1段階選抜で不合格になりました。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(620点) | 497.70 | 460.65 | 470.30 |
| 個別学力検査(600点) | 414.00 | 328.50 | 355.41 |
| 総点(1,220点) | 911.70 | 795.65 | 825.71 |
2026年度の前期は、志願者15名・合格者8名で、合格最低点は総点の65.2%でした(合格者の成績には、第2・第3志望の学科で合格した人の成績も含まれます)。満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ470点(75.9%)を取れた場合、最低点までに必要な二次試験の得点は約326点、600点中の54.3%です。共通テストの出来によって、二次に求められる水準は変わります。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(310点) | 273.84 | 218.83 | 243.59 |
| 個別学力検査(600点) | 417.00 | 306.00 | 344.68 |
| 総点(910点) | 690.84 | 563.71 | 588.27 |
中期の2026年度は、志願者297名・合格者57名(第2・第3志望での合格者を含みます)で、志願倍率は9.9倍でした。合格最低点は総点の61.9%です。募集人員は30名と前期より多い一方で、全国から志願者が集まるため倍率は高くなります。共通テストで平均並みの244点(78.6%)を取れた場合、最低点までに必要な二次試験の得点は約320点、600点中の53.3%です。
化学工学科には、学校推薦型選抜も総合型選抜もありません。工学部では学科によって選抜の形が異なり、学校推薦型選抜を行う学科(機械工学科・電子物理工学科など)や、総合型選抜を行う学科(海洋システム工学科・都市学科)もありますが、化学工学科の入口は一般選抜の前期日程(8名)と中期日程(30名)だけです。
そのため、評定平均や学校の推薦枠を土台にする設計は使えず、合否は共通テストと二次試験の得点で決まります。逆に言えば、準備の軸ははっきりしています。共通テストと、数学・理科・英語の二次試験に勉強時間を寄せていくことが、そのまま化学工学科の設計になります。
志望学科を選ぶときは、選抜の形まで含めて確認してください。同じ工学部でも、学科が変われば入口の形は変わります。「推薦があるつもり」で計画を立てると、出願の段階で組み直しになります。
化学工学科は、前期では数学と理科の2科目で配点の58.2%を占め、中期ではその割合が69.2%まで上がる入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、化学工学科の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学科ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。化学工学科版には、入口・配点・合格最低点からの逆算に加えて、中期日程の配点や第2・第3志望の考え方まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。前期と中期では配点の重さが違うため、どちらの日程を主軸に置くか、第2・第3志望をどう組み合わせるかも、模試の結果と共通テストの自己採点をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。
配点・入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
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