配点・推薦と前期2つの型・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 現代システム科学域 環境社会システム学類の入口は、学校推薦型選抜、前期日程の2つの型(英・国型・理・数型)、そして学域単位で募集する後期日程の4つです。総合型選抜はありません。現代システム科学域は、知識情報システム学類・環境社会システム学類・教育福祉学類・心理学類の4学類からなる学域で、後期日程は学域で一括して募集し、入学後に学類を決めます。学類の入学定員70名の内訳は、推薦20名と前期50名(英・国型30名・理・数型20名)です(ほかに社会人特別選抜が若干名)。前期は、出願する型によって二次試験の科目も配点の割合も変わります。2027年度からは、前期・後期の出願で志望理由書が不要になりました。
前期日程は、出願する型で二次試験の科目が変わります。英・国型は共通テスト475点と国語・英語の二次400点で875点、理・数型は共通テスト425点と数学・理科の二次400点で825点です。同じ学類なのに、型が違うと配点の割合がまったく変わります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 100 | 200 | 300 | 34.3% |
| 英語 | 100 | 200 | 300 | 34.3% |
| 数学 | 100 | — | 100 | 11.4% |
| 地歴・公民 | 100 | — | 100 | 11.4% |
| 理科 | 50 | — | 50 | 5.7% |
| 情報 | 25 | — | 25 | 2.9% |
| 合計 | 475 | 400 | 875 | 100% |
※共通テストは6教科8科目(地歴・公民は地歴から1科目と公民から1科目、理科は基礎を付した科目1つ、または基礎を付していない科目1つ)です。二次の国語の出題範囲は現代の国語・言語文化・論理国語・文学国語で、古典探究は含みません。試験時間は国語90分・英語100分、会場は中百舌鳥キャンパスです。割合は小数第2位を四捨五入しています。
英・国型は、国語と英語の2科目で600点、全体の68.6%を占めます。二次試験の合格者平均は74.7%(2026年度)で、国語と英語を7割を超えて書き切る力が求められる型です。残りの科目は、共通テストだけの275点にとどまります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 100 | 200 | 300 | 36.4% |
| 理科 | 50 | 200 | 250 | 30.3% |
| 英語 | 100 | — | 100 | 12.1% |
| 国語 | 100 | — | 100 | 12.1% |
| 地歴・公民 | 50 | — | 50 | 6.1% |
| 情報 | 25 | — | 25 | 3.0% |
| 合計 | 425 | 400 | 825 | 100% |
※共通テストは6教科7科目(地歴・公民から1科目)です。二次の数学は数学I・II・A・B・Cで、数学IIIは含みません。理科は「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」「地学基礎・地学」から1科目です。試験時間は数学90分・理科90分、会場は中百舌鳥キャンパスです。割合は小数第2位を四捨五入しています。
理・数型は、数学と理科の2科目で550点、全体の66.7%を占めます。二次の数学に数学IIIがない分、高校2年までの範囲を白紙から書き切れるかが問われる型です。同じ英語でも、英・国型では34.3%、理・数型では12.1%と、型が違えば重さは約3分の1になります。どちらの型でも共通テストだけの科目は275点で、勝負は主戦場の2科目で懸ける構造は同じです。環境社会システム学類では、まず型を決めることが、勉強時間の配分を決めることになります。
後期日程は、環境社会システム学類単独ではなく、現代システム科学域の学域単位募集(35名)です。筆記の個別試験はなく、共通テスト850点と面接100点の950点で決まります。共通テストは国語200点・数学200点・英語200点が柱で、地歴・公民と理科からは2科目の合計で200点、情報が50点です。入学後に学類を決める入口で、志望者の多い学類では入学後の選抜があり、希望の学類に進めない場合もあります。
前期日程では、志願者数が募集人員の6倍を超えた場合に、共通テストの成績で第1段階選抜を実施することがあります(結果発表は2月10日)。2026年度は、環境社会システム学類では実施されませんでした。後期日程(学域単位募集)の第1段階選抜の倍率は17倍で、2026年度はこちらも実施されていません。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(475点) | 374.50 | 320.25 | 349.43 |
| 個別学力検査(400点) | 358.00 | 268.00 | 298.69 |
| 総点(875点) | 732.50 | 630.75 | 648.12 |
2026年度の英・国型は、志願者259名・受験者248名・合格者32名で、志願倍率は8.6倍、合格最低点は総点の72.1%でした。満点勝負ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ349点(73.6%)を取れた場合、最低点までの残りは二次で約282点、400点中の約7割です。個別の合格者平均も74.7%で、国語と英語を高い水準で仕上げておく必要があります。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(425点) | 338.25 | 252.25 | 304.18 |
| 個別学力検査(400点) | 330.00 | 240.00 | 281.95 |
| 総点(825点) | 619.75 | 565.50 | 586.13 |
理・数型は、志願者79名・受験者74名・合格者20名で、志願倍率は4.0倍と英・国型の半分以下でした。合格最低点も68.5%で、英・国型より3.6ポイント低くなっています。共通テストで合格者平均とほぼ同じ304点(71.6%)を取れた場合、最低点までの残りは二次で約262点、400点中の約65%です。数学と理科が戦える人にとって、理・数型は倍率の面でも必要な得点率の面でも、もう一つの入口になります。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(850点) | 744.00 | 641.50 | 690.90 |
| 面接(100点) | 94.00 | 40.00 | 71.43 |
| 総点(950点) | 821.00 | 728.00 | 762.33 |
後期(学域単位募集)は、2026年度の合格最低点が950点中728.00点(76.6%)で、合格者の共通テスト平均は81.3%でした(志願者144名・受験者58名・合格者35名)。前期より高い共通テストの得点率が求められる入口です。志願しても当日受験しない人が多い区分でもあるので、出願するかどうかは、共通テストの自己採点をもとに判断します。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
1つの高校から推薦できる人数は、学類あたり大阪府内の高校は2名以内、その他の高校は1名です。大学入学共通テストは課されません。
選抜は、小論文、志望理由書等に基づく面接、出願書類(調査書・出身学校長の推薦書)を総合して判定します。小論文は120分で、日本語及び英語の文章や資料による出題に基づき、理解力・思考力・表現力等を問うものです。試験は11月21日に中百舌鳥キャンパスで実施されます。小論文の形式と配点、書き方の型は、学校推薦型選抜の小論文対策に整理しています。
| 試験 | 配点 |
|---|---|
| 小論文(120分) | 150 |
| 面接 | 100 |
| 合計 | 250 |
推薦の募集は20名で、学類の入学定員70名の約3割を占めます。共通テストを受ける前の12月4日に結果が決まるため、評定の要件を満たす人にとっては、年内に決まる大きな入口です。2026年度は志願者45名・合格者20名で、志願倍率は2.3倍でした。
小論文は、日本語の長文と英文で構成されます。本文に即して説明する力と、資料の数値を読み取る力がそのまま点になります。この「読む力・書く力」の練習は、英・国型の国語200点・英語200点にも積み上がります。不合格でも、国公立大学の前期日程・中期日程・後期日程に出願できます。
高1・高2の人へ。評定4.0以上と3教科平均4.2以上は、高校の定期テストの積み重ねで作られる数字です。今学期の英語と、国語・社会・数学・理科の定期テストに向き合う時間が、そのまま推薦の入口を広げる時間になります。
環境社会システム学類は、型によって配点の割合が根本から変わる入試です。英・国型なら国語と英語で68.6%、理・数型なら数学と理科で66.7%。桜灯塾の面談では、選んだ型の配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。型の決定は遅くとも高校3年の夏までに行い、配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、環境社会システム学類の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学類ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。環境社会システム学類版には、入口・型ごとの配点・合格最低点からの逆算、推薦の要件まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。推薦に出すかどうか、前期はどちらの型で出すかも、学校の成績と模試の結果をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。