配点・4つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 現代システム科学域 知識情報システム学類の入口は、一般選抜の前期日程、学校推薦型選抜(文系型・理系型)、そして学域単位で募集する後期日程の4つです。総合型選抜はありません。現代システム科学域は、知識情報システム学類・環境社会システム学類・教育福祉学類・心理学類の4学類からなる学域で、後期日程は学域で一括して募集し、入学後に学類を決めます。推薦は2027年度から面接がなくなり、共通テストと出願書類だけで判定されます。学類の入学定員50名の内訳は、推薦10名と前期40名です(ほかに私費外国人留学生特別選抜が若干名)。
前期日程は、共通テスト500点と個別学力検査(二次試験)450点、合わせて950点で決まります。二次試験は数学と英語の2科目だけです。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 100 | 250 | 350 | 36.8% |
| 英語 | 100 | 200 | 300 | 31.6% |
| 国語 | 100 | — | 100 | 10.5% |
| 理科 | 100 | — | 100 | 10.5% |
| 地歴・公民 | 50 | — | 50 | 5.3% |
| 情報 | 50 | — | 50 | 5.3% |
| 合計 | 500 | 450 | 950 | 100% |
※共通テストは6教科8科目(地歴・公民から1科目、理科は物理・化学・生物・地学から2科目)です。二次の数学は数学I・II・III・A・B・Cで、試験時間は数学120分・英語100分、会場は中百舌鳥キャンパスです。割合は小数第2位を四捨五入しています。
数学は350点で、全体の36.8%。1科目だけで、国語・地歴・公民・理科・情報を全部足した300点より重くなります。英語と合わせると650点、68.4%です。残りの4科目は、全部合わせても31.6%。この割合が、そのまま勉強時間の使い方の物差しになります。理科2科目に時間を取られすぎて、数学と英語の演習量が足りなくなるのが、この学類でいちばん避けたい形です。
後期日程は、知識情報システム学類単独ではなく、現代システム科学域の学域単位募集(35名)です。筆記の個別試験はなく、共通テスト850点と面接100点の950点で決まります。共通テストは国語200点・数学200点・英語200点が柱で、地歴・公民と理科からは2科目の合計で200点、情報が50点です。入学後に学類を決める入口で、志望者の多い学類では入学後の選抜があり、希望の学類に進めない場合もあります。
前期日程では、志願者数が募集人員の6倍を超えた場合に、共通テストの成績で第1段階選抜を実施することがあります(結果発表は2月10日)。2026年度は、知識情報システム学類では実施されませんでした。後期日程(学域単位募集)の第1段階選抜の倍率は17倍です。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(500点) | 411.75 | 326.00 | 366.34 |
| 個別学力検査(450点) | 331.25 | 202.00 | 262.33 |
| 総点(950点) | 724.25 | 583.25 | 628.66 |
2026年度の前期は、志願者119名・受験者110名・合格者41名で、合格最低点は総点の61.4%でした。2026年度の現代システム科学域の前期では、いちばん低い得点率です。満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ366点(73.3%)を取れた場合、最低点までの残りは二次で約218点、450点中の48.4%です。二次の合格者平均も58.3%で、数学と英語は6割前後で戦う試験です。完答できない問題でも途中まで書けば点になる、部分点を拾い切る力がそのまま合格点に届きます。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(850点) | 744.00 | 641.50 | 690.90 |
| 面接(100点) | 94.00 | 40.00 | 71.43 |
| 総点(950点) | 821.00 | 728.00 | 762.33 |
後期(学域単位募集)は、2026年度の合格最低点が950点中728.00点(76.6%)で、合格者の共通テスト平均は81.3%でした(志願者144名・受験者58名・合格者35名)。前期より高い共通テストの得点率が求められる入口です。志願しても当日受験しない人が多い区分でもあるので、出願するかどうかは、共通テストの自己採点をもとに判断します。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
調査書の評定平均についての数値要件はありません。1つの高校から推薦できる人数は、大阪府内の高校は文系型・理系型を合わせて2名以内、その他の高校は文系型・理系型のいずれか1名です。
選抜は、大学入学共通テストの成績と、出願書類(志望理由書・調査書・出身学校長の推薦書)を総合して判定します。個別学力検査等は課されません。2027年度からは面接もなくなり、共通テストの点数がそのまま推薦の結果を大きく決めます。文系型は5教科6科目、理系型は5教科7科目(理科は2科目)で、型によって配点が大きく変わります。
| 型 | 国語 | 地歴・公民 | 数学 | 理科 | 英語 | 情報 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 文系型(5名) | 200 | 100 | 300 | — | 400 | 100 | 1,100 |
| 理系型(5名) | 200 | — | 300 | 200 | 300 | 200 | 1,200 |
文系型では英語が1,100点中400点(36.4%)と最大で、英語が得意な人に向いた型です。理系型では英語と数学が300点ずつ(各25.0%)に並び、前期では50点(5.3%)の情報が200点(16.7%)まで重くなります。2026年度は、文系型が志願者18名・合格者5名、理系型が志願者25名・合格者5名でした(面接があった旧方式の実績です)。
この推薦は、配点のすべてが共通テストです。推薦の対策は、そのまま前期の共通テスト対策になります。違いは、科目ごとの配点の割合が前期と変わることだけです。不合格でも、国公立大学の前期日程・中期日程・後期日程に出願できます。
型選びを考えている人へ。文系型と理系型では、同じ共通テストの点でも換算後の重みが変わります。模試の科目別の点が出るたびに、両方の型の配点で計算し直して比べることが、推薦の設計の第一歩です。
知識情報システム学類は、数学と英語の2科目で配点の68.4%を占める入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、知識情報システム学類の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学類ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。知識情報システム学類版には、入口・配点・合格最低点からの逆算、推薦の文系型・理系型の型選びの考え方まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。推薦の型をどちらにするか、後期の学域一括に出願するかも、模試の結果と共通テストの自己採点をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。