配点・3つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 医学部 リハビリテーション学科は、理学療法学専攻と作業療法学専攻の2専攻で、専攻ごとに募集します。理学療法学専攻の定員は25名で、入口は学校推薦型選抜・一般選抜(前期日程)・一般選抜(後期日程)の3つです。総合型選抜はありません。推薦は、共通テストと面接、出願書類で判定する方式で、合格したら必ず入学する「専願」です。推薦と同じ共通テストを使うため、推薦で不合格でも、前期日程・後期日程に出願できます。
前期日程は、共通テスト850点と個別学力検査等400点、合わせて1,250点で決まります。個別の内訳は英語100点と面接300点で、筆記の二次試験は英語だけです。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | 200 | 100 | 300 | 24.0% |
| 面接 | — | 300 | 300 | 24.0% |
| 国語 | 200 | — | 200 | 16.0% |
| 数学 | 200 | — | 200 | 16.0% |
| 理科 | 100 | — | 100 | 8.0% |
| 地歴・公民 | 100 | — | 100 | 8.0% |
| 情報 | 50 | — | 50 | 4.0% |
| 合計 | 850 | 400 | 1,250 | 100% |
※共通テストは6教科7科目です。理科は「物理基礎/化学基礎/生物基礎」、物理、化学、生物から1科目です。二次の英語は、英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ、論理・表現Ⅰ〜Ⅲが出題範囲で、リスニングはありません。試験時間は英語100分、会場は森之宮キャンパスです。面接は、英語の試験の前後の時間帯に行われます(時間帯は受験票で通知されます)。
いちばん重いのは、英語と面接の300点ずつ(各24.0%)です。共通テストは全体の68.0%を占め、国語・数学・理科・地歴・公民・情報の5科目は、共通テストだけで課されます(合わせて650点・52.0%)。英語は共通テストと二次の両方で課される唯一の筆記科目で、面接は準備のしかたで差が出る部分です。配点の割合が、そのまま勉強時間の使い方の物差しになります。
後期日程は、共通テスト750点と面接300点の1,050点です。前期とは配点の形が違います。共通テストは5教科6科目で、地歴・公民は課されず、その分、理科が200点に上がります(前期は100点)。二次の筆記試験はなく、面接が総点の28.6%を占めます。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 面接 | — | 300 | 300 | 28.6% |
| 国語 | 200 | — | 200 | 19.0% |
| 数学 | 200 | — | 200 | 19.0% |
| 理科 | 200 | — | 200 | 19.0% |
| 英語 | 100 | — | 100 | 9.5% |
| 情報 | 50 | — | 50 | 4.8% |
| 合計 | 750 | 300 | 1,050 | 100% |
後期は、共通テストの出来と面接だけで決まる入試です。前期の勉強の延長で戦える部分と、面接の準備が別に要る部分を分けて、共通テストの後の約8週間で仕上げる形になります。
前期日程では、志願者数が募集人員の6倍を超えた場合に、共通テストの成績で第1段階選抜を実施することがあります(後期日程は27倍を超えた場合)。医学科のように志願者数にかかわらず必ず実施する方式ではなく、2026年度は前期・後期とも実施されませんでした。2026年度の前期は、志願者72名・受験者62名・合格者15名でした。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(850点) | 682.00 | 608.50 | 642.07 |
| 個別学力検査等(400点) | 341.00 | 315.00 | 332.53 |
| 総点(1,250点) | 1,015.00 | 945.50 | 974.60 |
2026年度の合格最低点は、総点の75.6%でした。合格者の個別学力検査等の平均は83.1%で、最低点でも78.8%あります。英語と面接で大きく落とさないことが前提で、そのうえで差を分けるのは、全体の68.0%を占める共通テストです。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ642点(75.5%)を取れた場合、最低点の945.50点までに必要な個別の点数は、400点中304点ほど(76.0%)です。共通テストの出来によって、二次に求められる水準は変わります。
なお後期日程の2026年度は、志願者57名・受験者30名・合格者3名(追加合格を含みます)でした。合格者が5名以下のため、合格最低点などの成績は大学から公表されていません。募集2名に対して志願倍率28.5倍と、狭い入口であることだけが表から読み取れます。
理学療法学専攻の学校推薦型選抜は、大学入学共通テスト、面接、出願書類(調査書、出身学校長の推薦書、志望理由書)を総合して判定します。評定平均などの数値の条件は設けられていませんが、調査書は判定の材料になります。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
推薦できる人数は、1つの高校から、大阪府内の高校は制限なし、その他の高校は専攻あたり3名以内です。
| 区分 | 配点 |
|---|---|
| 共通テスト 国語 | 200 |
| 共通テスト 数学 | 200 |
| 共通テスト 英語 | 200 |
| 共通テスト 地歴・公民/理科(どちらか1科目) | 100 |
| 共通テスト 情報 | 50 |
| 面接 | 300 |
| 合計 | 1,050 |
共通テストが総点の71.4%を占めます。前期と違い、地歴・公民と理科は両方ではなく、どちらか1科目を選ぶ形です(両方を受験した場合は、第1解答科目のうち得点の高い方が採用されます)。推薦の対策の中心は、前期と同じ共通テスト対策で、面接と志望理由書の準備が、その上に積む分になります。2026年度は、志願者87名・合格者8名でした。
出願は11月2日〜11月5日、選抜は11月28日です。校内選考の時期は高校ごとに異なります。推薦を考えるなら、早めに学校の先生に相談しておくのが安全です。合格発表は共通テスト後の2月9日のため、推薦の結果を待つ間も、前期の対策は止めない設計が必要です。
理学療法学専攻の前期は、共通テストが全体の68.0%を占め、英語と面接が300点ずつで並ぶ入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。英語と面接に、勉強時間の半分近くを使えているか。共通テストだけで課される科目(合わせて52.0%)を、学校の授業での維持と直前期の集中でどう確保するか。こうした配分の設計から始めます。
そのときにお渡ししているのが、専攻ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。理学療法学専攻版には、入口・配点・合格最低点からの逆算に加えて、面接の準備の進め方や、後期日程の配点の違いまで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
面接は、個別面接・集団面接、またはその両方で行われます。志望理由を「なぜこの専攻か」まで言葉にし、第三者に聞いてもらう模擬面接で仕上げていきます。推薦を出す人には、志望理由書の準備も計画に組み込みます。計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で進めます。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。