配点・前期と後期の入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 文学部の入口は、一般選抜の前期日程と後期日程の2つです。学校推薦型選抜・総合型選抜はありません。ほかに、帰国生徒特別選抜(5名)と国際バカロレア特別選抜(若干名)があります。文学部は学部単位で募集し、学科・コースの決定は第1年次の1月までに行います。
前期・後期とも、試験会場は森之宮キャンパスです。後期は小論文が個別学力検査等のすべてで、共通テスト475点と小論文400点の合計875点で決まります。
前期日程は、共通テスト475点と個別学力検査(二次試験)400点、合わせて875点で決まります。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 100 | 200 | 300 | 34.3% |
| 英語 | 100 | 200 | 300 | 34.3% |
| 数学 | 100 | — | 100 | 11.4% |
| 地歴・公民 | 100 | — | 100 | 11.4% |
| 理科 | 50 | — | 50 | 5.7% |
| 情報 | 25 | — | 25 | 2.9% |
| 合計 | 475 | 400 | 875 | 100% |
※二次の国語は、現代の国語・言語文化・論理国語・文学国語・古典探究です。試験時間は国語120分・英語100分です。共通テストは6教科8科目で、地歴・公民は2科目のうち1科目は必ず「地総、地探」「歴総、日探」「歴総、世探」から選択します。割合は小数第2位を四捨五入しています。
国語と英語が300点ずつ、合わせて600点。2科目で全体の68.6%を占めています。二次試験が400点で全体の45.7%を占める、二次重視の入試です。反対に、共通テストだけの数学、地歴・公民、理科、情報は、全部合わせても275点(31.4%)です。この割合が、そのまま勉強時間の使い方の物差しになります。国語と英語に、勉強時間の68.6%近くを使えているか。まずそこを確かめるのが、文学部の設計の出発点です。
後期日程は、共通テスト475点(科目ごとの配点は前期と同じ)と小論文400点、合わせて875点で決まります。小論文は、与えられた文章に関して自己の見解を論述する形式で、試験時間は150分です。前期とは別の入試として、小論文の準備が別に要ります。共通テストの自己採点を見てから、後期を出すかどうかを判断する形になります。
前期日程では、志願者数が募集人員の6倍を超えた場合に、共通テストの成績で第1段階選抜を実施することがあります(結果発表は2月10日)。後期日程では、志願者数が募集人員の17倍を超えた場合に実施することがあります(結果発表は2月17日)。2026年度は、前期(志願者474名・6倍は750名)・後期(志願者337名・17倍は510名)とも基準に達しなかったため、第1段階選抜は実施されませんでした。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(475点) | 411.25 | 319.50 | 369.73 |
| 個別学力検査(400点) | 336.00 | 229.00 | 272.38 |
| 総点(875点) | 731.50 | 615.00 | 642.11 |
2026年度の前期は、志願者474名・受験者465名・合格者130名で、合格最低点は総点の70.3%でした。満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均並み(370点・77.8%)を取れた場合、最低点までに必要な個別は400点中245点、61.3%です。共通テスト75%(356点)なら259点で64.8%です。共通テストの出来によって、二次に求められる水準は大きく変わります。合格者の最高点と最低点の幅を比べると、共通テストは91.75点(満点の19.3%)、二次は107.00点(満点の26.8%)で、二次の方が点差が大きい。つまり、二次の答案で順位が入れ替わる入試です。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(475点) | 419.25 | 351.50 | 386.98 |
| 小論文(400点) | 341.00 | 258.00 | 305.50 |
| 総点(875点) | 747.00 | 667.25 | 692.48 |
2026年度の後期は、志願者337名・受験者180名・合格者34名で、合格最低点は総点の76.3%でした。共通テストの合格者平均は81.5%と、前期(77.8%)より高くなっています。後期は前期に比べて共通テストの持ち点の重みが大きく、小論文の出来と合わせて、共通テスト後の判断が問われる入試です。
文学部には、学校推薦型選抜・総合型選抜はありません。一般選抜以外では、次の2つの特別選抜があります。どちらも大学入学共通テストは課されません。
選抜は、個別学力検査(外国語)、小論文、口述試験、出願書類を総合して判定します。配点は、外国語150点・小論文150点・出願書類100点の合計400点です。出願期間は2026年10月5日〜10月8日、選抜期日は11月7日、合格者発表は12月4日です。2026年度は、志願者11名・受験者11名・合格者5名でした。
選抜は、小論文、口述試験、出願書類を総合して判定します。配点は、小論文200点・口述試験100点の合計300点です。出願できるのは、国際バカロレア資格(IBフルディプロマ)を2025年4月1日以降に授与された者、または2027年3月31日までに授与される見込みの者で、言語Aを日本語により履修した者に限ります。出願期間は2026年10月5日〜10月8日、選抜期日は11月7日、合格者発表は12月4日です。2026年度は、志願者4名・受験者3名・合格者3名でした。
特別選抜は対象者が限られます。普通科の高校生が文学部を目指す入口は、基本的に前期日程と後期日程の2つです。特別選抜に当てはまるかどうかは、要項の出願要件で確かめてください。
文学部は、国語と英語で配点の68.6%を占める入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、文学部の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学科ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。文学部版には、入口・配点・合格最低点からの逆算、共通テスト後の出願の判断まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。前期を出すかどうか、後期の形をどう選ぶかも、模試の結果と共通テストの自己採点をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。