配点・5つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 経済学部の入口は、一般選抜の前期日程・後期日程(高得点選抜・ユニーク選抜)と、学校推薦型選抜(英語重点型・数学重点型)の5つです。総合型選抜はありません。推薦は、どちらも共通テストを使い、合格したら必ず入学する「専願」です。不合格の場合は、前期日程・後期日程にも出願できます。後期日程は個別学力検査等を課さず、共通テストの成績で決まります。
前期日程は、共通テスト475点と個別学力検査(二次試験)450点、合わせて925点で決まります。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | 100 | 150 | 250 | 27.0% |
| 国語 | 100 | 150 | 250 | 27.0% |
| 数学 | 100 | 150 | 250 | 27.0% |
| 地歴・公民 | 100 | — | 100 | 10.8% |
| 理科 | 50 | — | 50 | 5.4% |
| 情報 | 25 | — | 25 | 2.7% |
| 合計 | 475 | 450 | 925 | 100% |
※二次の数学は数学IIIを含みません(数学I・II・A・B・C)。試験時間は国語90分・数学90分・英語100分です。割合は小数第2位を四捨五入しています。
国語・数学・英語が250点ずつ、合わせて750点。3科目で全体の81.1%を占めています。どれも二次試験で出る主戦場です。反対に、共通テストだけの地歴・公民、理科、情報は、全部合わせても175点(18.9%)です。この割合が、そのまま勉強時間の使い方の物差しになります。全科目を同じ時間ずつがんばっている場合は、国語・数学・英語に時間が足りていない可能性が高い、ということです。
後期日程(高得点選抜・ユニーク選抜)は、個別学力検査等を課さず、共通テスト475点だけで決まります。科目ごとの配点は前期の共通テストと同じですが、二次試験がない分、割合の景色が変わります。国語・地歴・公民・数学・英語が100点ずつ(各21.1%)と比重が均等に近づき、前期では脇役だった地歴・公民も同じ重さで効いてきます。前期とは別の入試として、共通テストの自己採点を見てから出願を判断する形になります。
前期日程では、志願者数が募集人員の6倍を超えた場合に、共通テストの成績で第1段階選抜を実施することがあります(結果発表は2月10日)。2026年度は、経済学部では実施されませんでした。後期日程では、第1段階選抜は行いません。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(475点) | 403.00 | 323.75 | 357.51 |
| 個別学力検査(450点) | 327.75 | 233.25 | 272.58 |
| 総点(925点) | 722.75 | 603.00 | 630.09 |
2026年度の前期は、志願者662名・受験者606名・合格者194名で、合格最低点は総点の65.2%でした。満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ358点(75.3%)を取れた場合、最低点までの残りは二次で約245点、450点中の54.4%です。共通テストの出来によって、二次に求められる水準は大きく変わります。逆に言えば、共通テストで数点落としても、配点の重い二次の3科目で取り返す設計はできます。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 高得点選抜 | 429.75 | 393.25 | 403.74 |
| ユニーク選抜 | 393.50 | 324.00 | 352.87 |
後期の高得点選抜は、2026年度の合格最低点が475点中393.25点(82.8%)と、共通テストの高得点勝負になりました(志願者283名・合格者49名)。ユニーク選抜は最低点324.00点(68.2%)で、共通テストに加えて自己推薦書・特別活動要覧等の書類で選抜します(志願者86名・合格者19名)。高校時代の活動実績に強みがある人には、後期にもう一つの形がある、ということです。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
1つの高校から推薦できる人数に、制限はありません。
選抜は、大学入学共通テストの成績と、出願書類(調査書・出身学校長の推薦書・活動報告書)を総合して判定します。個別学力検査等は課されません。共通テストは5教科6科目で、理科は課されません。得意な科目の配点が大きい方を選べるよう、2つの型で配点が変わります。
| 型 | 国語 | 地歴・公民 | 数学 | 英語 | 情報 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 英語重点型(38名) | 200 | 100 | 200 | 300 | 50 | 850 |
| 数学重点型(22名) | 200 | 100 | 300 | 200 | 50 | 850 |
英語重点型では英語が850点中300点(35.3%)、数学重点型では数学が300点(35.3%)を占めます。2026年度は、英語重点型が志願者149名・合格者38名、数学重点型が志願者67名・合格者22名でした。
この推薦は、配点のすべてが共通テストです。推薦の対策は、そのまま前期の共通テスト対策になります。違いは、科目ごとの配点の割合が前期と変わることだけです。不合格でも、国公立大学の前期日程・中期日程・後期日程に出願できます。
推薦を考えている人へ。要件の評定平均3.5以上は、学校の定期テストの積み重ねで作られる調査書が土台です。定期テストに向き合う時間は、推薦の入口を広げる時間でもあります。
経済学部は、国語・数学・英語の3科目で配点の81.1%を占める入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、経済学部の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学科ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。経済学部版には、入口・配点・合格最低点からの逆算、共通テスト後の出願の判断まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。推薦を出すかどうか、後期の形をどう選ぶかも、模試の結果と共通テストの自己採点をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。