配点・3つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 獣医学部は、学部単位で募集する定員40名の学部です。入口は、一般選抜の前期日程と、学校推薦型選抜、産業動物獣医師地域枠特別選抜の3つです。一般選抜に後期日程はなく、総合型選抜もありません。推薦と地域枠は、どちらも共通テストを使い、合格したら必ず入学する「専願」です。ほかに帰国生徒特別選抜(若干名)があります。
前期日程は、共通テスト850点と個別学力検査(二次試験)700点、合わせて1,550点で決まります。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 数学 | 200 | 200 | 400 | 25.8% |
| 理科 | 100 | 300 | 400 | 25.8% |
| 英語 | 200 | 200 | 400 | 25.8% |
| 国語 | 200 | — | 200 | 12.9% |
| 地歴・公民 | 100 | — | 100 | 6.5% |
| 情報 | 50 | — | 50 | 3.2% |
| 合計 | 850 | 700 | 1,550 | 100% |
※二次の数学は数学IIIを含みます。二次の理科は物理・化学・生物から2科目、共通テストの理科は物理・化学・生物・地学から2科目です。共通テストは6教科8科目。試験時間は理科150分・数学120分・英語100分で、会場は中百舌鳥キャンパスです。割合は小数第2位を四捨五入しています。
数学・理科・英語が400点ずつ、合わせて1,200点。3科目で全体の77.4%を占めています。どれも二次試験で出る主戦場です。二次試験だけで700点(45.2%)あり、共通テストだけの国語・地歴・公民・情報は、全部合わせても350点(22.6%)です。この割合が、そのまま勉強時間の使い方の物差しになります。全科目を同じ時間ずつがんばっている場合は、数学・理科・英語に時間が足りていない可能性が高い、ということです。
獣医学部の一般選抜には、後期日程がありません。「前期で届かなかったら後期で」という設計はできないため、2月25日の前期日程にすべてを合わせる形になります。共通テストの自己採点の時点で、前期に必要な水準まで何点足りないかを数字でつかんでおくことが、直前期の判断の土台になります。
前期日程では、志願者数が募集人員の6倍を超えた場合に、共通テストの成績で第1段階選抜を実施することがあります(結果発表は2月10日)。2026年度は、獣医学部では実施されませんでした。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(850点) | 753.00 | 669.00 | 702.85 |
| 個別学力検査(700点) | 537.00 | 406.00 | 450.61 |
| 総点(1,550点) | 1,271.00 | 1,102.00 | 1,153.46 |
2026年度の前期は、志願者134名・受験者126名・合格者37名で、合格最低点は総点の71.1%でした。満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ703点(82.7%)を取れた場合、最低点までの残りは二次で約399点、700点中の57.0%です。共通テストの出来によって、二次に求められる水準は大きく変わります。逆に言えば、共通テストで数点落としても、配点の重い二次の3科目で取り返す設計はできます。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
評定平均の数値要件は、要項に示されていません。1つの高校から推薦できるのは1名までです。
選抜は、大学入学共通テストの成績と、小論文、面接、出願書類(調査書・出身学校長の推薦書・志望理由書・活動報告書・英語外部試験のスコア証明書)を総合して判定します。小論文の形式と配点、書き方の型は、学校推薦型選抜の小論文対策に整理しています。
| 区分 | 配点 |
|---|---|
| 共通テスト(6教科8科目) | 190 |
| 小論文 | 50 |
| 面接 | 100 |
| 出願書類 | 50 |
| 合計 | 390 |
※共通テスト190点の内訳は、国語40・地歴・公民20・数学40・理科40・英語40・情報10です。
共通テストは390点中190点(48.7%)で、残りの半分強は小論文・面接・書類で決まります。面接は100点の配点に加えて合否でも判定され、獣医学を学ぶ適性に欠けると判断された場合は、合計点にかかわらず不合格になります。志願者数が募集人員の5倍を超えた場合は、出願書類による第1次選考が行われます(第1次選考の合格者発表は11月13日)。第2次選考は11月21日、合格発表は2月9日です。2026年度は、志願者41名・合格者5名でした。
配点は学校推薦型選抜と同じ390点(共通テスト190点+小論文50点・面接100点・書類50点)です。出願には、産業動物獣医師の確保を目的とした修学資金給付事業を行っている機関・団体等の長の推薦を受けていることが必要です。2026年3月に卒業した人も出願でき(卒業後1年以内)、合格したら必ず入学すること、卒業後の一定期間、就業予定先で産業動物獣医師として働くことを確約します。出願は11月2日〜11月5日、選抜は11月21日、合格発表は2月9日です。2026年度は、志願者3名・合格者1名でした。
推薦を考えている人へ。英語外部試験のスコアは、出願の時点で証明書が必要です。英検2級以上などの条件を満たす準備は、秋の出願直前ではなく、早い時期から計画に入れておくことが大切です。
獣医学部は、数学・理科・英語の3科目で配点の77.4%を占める入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、獣医学部の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学科ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。獣医学部版には、入口・配点・合格最低点からの逆算、推薦と地域枠の方式まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。推薦を出すかどうか、一般選抜は前期だけという前提でどう時期を配分するかも、模試の結果と共通テストの自己採点をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。