配点・3つの入口・合格最低点を、大学の要項で整理しました
大阪公立大学 農学部は、学科ごとに募集します。緑地環境科学科の入口は、学校推薦型選抜と、一般選抜の前期日程・後期日程の3つです。総合型選抜はありません。推薦は、共通テストに小論文・面接・出願書類を加えて判定し、合格したら必ず入学する「専願」です。不合格の場合は、前期日程・後期日程にも出願できます。後期日程は個別学力検査等を課さず、共通テストの成績だけで決まります。ほかに、帰国生徒特別選抜(若干名)があります。
前期日程は、共通テスト475点と個別学力検査(二次試験)600点、合わせて1,075点で決まります。科目ごとに並べると、こうなります。
| 科目 | 共通テスト | 二次試験 | 合計 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 理科 | 100 | 300 | 400 | 37.2% |
| 数学 | 100 | 200 | 300 | 27.9% |
| 英語 | 100 | 100 | 200 | 18.6% |
| 国語 | 100 | — | 100 | 9.3% |
| 地歴・公民 | 50 | — | 50 | 4.7% |
| 情報 | 25 | — | 25 | 2.3% |
| 合計 | 475 | 600 | 1,075 | 100% |
※二次の数学は数学IIIを含みます(数学I・II・III・A・B・C)。二次の理科は、物理・化学・生物から2科目を選択します(共通テストの理科は、地学を含めた4科目から2科目)。試験時間は理科150分・数学120分・英語100分で、試験会場は中百舌鳥キャンパスです。割合は小数第2位を四捨五入しています。
理科は、共通テストと二次を合わせて400点で、全体の37.2%を占めます。数学と合わせると700点、65.1%です。いっぽう、共通テストだけの国語・地歴・公民・情報は、全部合わせても175点(16.3%)で、理科1科目の重さにも届きません。この割合が、そのまま勉強時間の使い方の物差しになります。理科と数学に、配点に見合う時間を使えているかどうかが、この学科の分かれ目です。
後期日程は、個別学力検査等を課しません。共通テスト750点だけで決まり、試験日に大学へ行く必要もありません。配点は前期の共通テストと違い、国語100点・数学200点・理科200点・英語200点・情報50点で、地歴・公民は課されません。数学・理科・英語の3科目で600点、全体の80.0%を占めます。前期とは別の入試として、共通テストの自己採点を見てから出願を判断する形になります。
前期日程では、志願者数が募集人員の6倍を超えた場合に、共通テストの成績で第1段階選抜を実施することがあります(結果発表は2月10日)。2026年度は、志願者117名で基準の180名に届かず、実施されませんでした。後期日程に第1段階選抜はありません。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(475点) | 394.25 | 308.75 | 346.39 |
| 個別学力検査(600点) | 417.00 | 308.50 | 352.00 |
| 総点(1,075点) | 790.50 | 653.50 | 698.39 |
2026年度の前期は、志願者117名・受験者108名・合格者33名で、合格最低点は総点の60.8%でした。満点勝負の試験ではありません。たとえば共通テストで合格者平均とほぼ同じ346点(72.9%)を取れた場合、最低点までの残りは二次で約308点、600点中の51.3%です。共通テストの出来によって、二次に求められる水準は大きく変わります。逆に言えば、共通テストで数点落としても、配点の重い二次の3科目で取り返す設計はできます。
| 区分 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト(750点) | 678.50 | 616.50 | 641.36 |
| 総点(750点) | 678.50 | 616.50 | 641.36 |
後期は、志願者54名・合格者11名でした(個別学力検査等がないため、志願者全員が受験者として数えられます)。合格最低点は750点中616.50点で、総点の82.2%。合格者の平均は85.5%に届き、共通テストの高得点勝負になりました。募集が10名と少なく、前期とは配点の形も違うため、共通テストの自己採点をもとに、出すかどうかを判断する入試です。
出願できるのは、次のすべてに当てはまる人です(2027年度入試)。
1つの高校から推薦できる人数は、大阪府内の高校は2名以内、その他の高校は1名までです。評定平均の数値の条件は、要項には示されていません。
選抜は、大学入学共通テストの成績、小論文、面接、出願書類(調査書・出身学校長の推薦書・志望理由書・活動報告書)を総合して判定します。小論文・面接の試験は、11月21日に行われます。小論文の形式と配点、書き方の型は、学校推薦型選抜の小論文対策に整理しています。
| 区分 | 国語 | 地歴・公民 | 数学 | 理科 | 英語 | 情報 | 小論文 | 面接 | 書類 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 推薦(10名) | 100 | 100 | 200 | 200 | 100 | 50 | 100 | 100 | 100 | 1,050 |
共通テストが、総点1,050点の71.4%を占めます。残りは、小論文・面接・出願書類が100点ずつです。2026年度は、志願者25名・合格者11名でした。
この推薦の対策は、ほぼ前期の共通テスト対策と同じです。違いは、小論文・面接・出願書類の準備が上乗せされることと、共通テストの配点が前期と変わり、数学・理科が重くなることです。不合格でも、国公立大学の前期日程・中期日程・後期日程に出願できます。
推薦を考えている人へ。出願は11月2日からで、小論文・面接の試験は11月21日です。共通テストの勉強が本格化する時期と重なります。志望理由書などの書類の準備が出願直前にならないよう、秋の早い時期から並行して進めておくことが大切です。
緑地環境科学科は、理科と数学で配点の65.1%を占める入試です。桜灯塾の面談では、この配点の割合と、生徒の先週の勉強時間の割合を並べて確認します。ズレている科目が、次に直すところです。配点の重さに勉強時間を近づけていくことが、この学科の設計の出発点になります。
そのときにお渡ししているのが、学科ごとの冊子「大阪公立大学受験の教科書」です。緑地環境科学科版には、入口・配点・合格最低点からの逆算、推薦の使い方、共通テスト後の出願の判断まで、要項の数字をもとにまとめています(面談に来てくださった方にお渡ししています)。
計画を立てる担当を1人に決め、塾長と学生講師で一緒に見ていく体制で、一人ひとりの配点戦略を組み立てます。推薦を出すかどうか、後期を共通テストの出来でどう判断するかも、模試の結果と共通テストの自己採点をもとに、面談で一緒に判断します。
※本ページの入試情報は、大阪公立大学「2027年度入学者選抜要項」および「2027年度学生募集要項」に基づいています。最新の情報は、必ず大学の公式サイトでご確認ください。